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14 5月, 2011

「五十嵐淳展 状態の構築」会場レポート

TOTOギャラリー・間で5月13日より開催の「五十嵐淳展 状態の構築」プレス内覧会に行ってきました。(Jun Igarashi Exhibition)




会場は薄いカーテンが壁面全周を覆い、照明はそのカーテンの足元からのみ。間接照明のような効果で、淡い光の空間にアイレベルに展示された大型の模型がまるで浮いているようだ。



継ぎ目のないカーテンで囲うことで、均質な空間になるように演出した。

17点ある模型(作品は18点)はこの展示のために全て新しく木材で内部まで精巧に作られており、とても見応えがある。

五十嵐さんのデビュー作で自邸でもある「矩形の森」。

内部を写真に撮ると実物と見違えるほどのクオリティ。 木材加工の業者に部材を加工してもらい、自身たちで数ヶ月掛け組み立てたそうだ。

手前「Tea House」、奥が「原野の回廊」。

「豊田市逢妻交流館」

長さ4.6mある「風の輪」

木材で模型を作ることによって、スチレンボードのように光が透けずに、よりリアルな光と陰影を感じ取ることができる。

中庭の展示。「大阪現代演劇祭仮設劇場」の実物大を半円にしたもの。


上階の展示室には9点の作品。

「House M」


「House O」

「ファーム富田 回廊」


「ファーム富田 Signal Barn」


今回の展示に合わせて刊行された五十嵐淳初の作品集「五十嵐淳/状態の構築」 (TOTO出版)

五十嵐淳さん。「写真や図面は使わず、中も見えるできるだけ大きな模型だけを、しかも家具や人のスケールモデルは置かずに展示しました。ですのでその空間の『状態』をぜひ想像してください。想像していただくことで、きっと皆さんの記憶に残る展示になるのではないかと考えています。」

【五十嵐淳展 状態の構築】
2011年5月13日〜7月9日


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