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01 12月, 2011

納谷建築設計による「平間の二世帯住宅」

納谷建築設計 (Manabu + Arata Naya/NAYA Architects) による川崎市に竣工した「平間の二世帯住宅」のオープンハウスに行ってきました。

敷地面積247m2、建築面積65m2。木造地上2階建て、親子の二世帯住宅です。平面的に見ると大きく4つの棟でできており、それぞれが水平・垂直方向に複雑に繋がっています。
前面の広いコンクリート敷きは3台分の賃貸駐車スペース。

北側正面。窓がなく閉ざされた印象ですが、1階は裏庭まで見通せる抜けがあるようです。手前は子世帯のエントランス。西側に親世帯のエントランスがあります。

南側から。中央のエゴノキが植わるところがエントランス。

親世帯は正面の棟と右の棟の1階部分と、左の棟全部。

1階LDK。入ってきたエントランスは右のガラス引き戸。

キッチンからは中庭を挟んで子世帯のエントランス、そして表の通りまで見通せます。

中庭から。

階段室とその右には水回り。

2階個室。左奥にもう一つ個室で、人が顔を出しているところから子世帯のキッチンへ通じています。階段を上がるとロフトと屋上へ通じています。

ロフト。単なる物置にする計画でしたが畳を敷き "和ロフト" に変更。早速見学者のくつろぎスペースに。

施主は "和ロフト" をとても気に入り「ここで寝ようかな」と言っているとか。

次に子世帯へ。ピロティ部分は自身の駐車スペース。

エントランスは地下扱いなので階段を上がって1階に、ということになります。

1階浴室。納谷建築設計初のライトグリーンの壁。施主の希望でしたがやってみると「なかなか良かった」と納谷さん。

リビングの壁はブラウン。セルジュ・ムーユデザインの照明。

リビングへは1段スキップで上がってきました。左からトイレ、浴室、ロフト・2階へ通じる階段。

リビングからまた1段上がってDKへ。

キッチンからは先に紹介した親世帯の個室へ通じています。

DKを振り返りリビング方向を見る。

DK横は屋上への階段兼パントリー。最上段はご主人の書斎。こぢんまりした居場所が沢山あるがお好みだそうです。

浴室横の階段へ戻ってロフト。さらに上がると2階になります。 この住宅には実に8つの階段があります!

2階寝室。こちらはダークな紫がアクセント。


屋上 (も4つ) からは4つの棟が組み合わさっている様子が少し分かります。「この敷地には元々親が住んでいました。地元の方々と仲も良く近所付き合いができるようほどよく開放してます。一方子世帯は別な土地から越して来るので親ほどの開放感は望みませんでした。初め二世帯は分離していましたが進めるうちに関わる方向になっていき、内側から微妙に繋がりながら、互いの気配を感じられるようなバランスにしました。」と納谷さんと、担当の島田明生子さん。

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