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06 3月, 2012

アトリエ天工人による集合住宅「風・洞・居」(港区Mアパートメント)

山下保博さん率いるアトリエ天工人 (Yasuhiro Yamashita/Atelier Tekuto) による「風・洞・居」(港区Mアパートメント)のオープンハウスに行ってきました。場所は西麻布の住宅地。


敷地面積163m2、建築面積98m2、RC造4階建て。戸数は5戸。

通路の確保や建ぺい率を考慮しながら床面積を得るため北側には傾斜がついています。ファサードの仕上げはシャトーデルタ。

建物は手前西側と奥の2つのボリュームを、階段室で繋ぐように構成。西側はメゾネットの2戸、東側は3戸。
直前の雪の影響で作業が押したそうで、外構をはじめ一部作業中の箇所が残っていました。

奥の扉が101号室。右の扉から他の4戸に繋がるエントランスホール。 アプローチはコンクリートを敷いて仕上げる予定。

101号室。玄関はバイクも置けるように広く観音開きの扉。

LDKは11.4帖。左側には6帖の寝室。中央に見える通路からは納戸と水回りへ。

エントランスホール。モビンギ脱色材で造作されたパネルの窪みは荷物置きや腰掛けにもなる。

203号室。玄関は2階にありキッチン+LD、下階には寝室や水回り。玄関の床は人研ぎ仕上げ。

こちらの床はウォールナット材。

キッチンの右には中庭。3箇所ある中庭によって各部屋には必ず5〜6箇所の窓が設けてあり通風と採光に配慮されています。

階段を下り1階の寝室へ。外構には植え込みや塀が立つそうですので、こんなにオープンではありませんのでご安心を。

各部屋の水回りは中庭に面するように構成されています。また水回りも人研ぎ仕上げ。

1階を逆方向から。エアコンの下は収納で後ほど扉が付きます。収納の裏が階段と、その奥は納戸にも書斎にも利用可能なスペース。
因みにこの部屋は58m2で家賃257,000円。

301号室は北側斜線の壁が斜めにありますが立体的な構成でとても変化があります。


東側にはお寺の立派な樹木が借景で広がります。

6帖の寝室

301号室は半階上がって4階があります。

静かな佇まいの4階は11.7帖。

中庭をまたぐ階段をさらに半階上ると7帖のプライベートルーフバルコニーも。残念ながら当日は上がれず。

301号室は63.2m2で家賃は319,000円。

「アパートとはいえ戸建て住宅と同様に通風、採光、2.5mの天井高、外断熱など当たり前の快適要素を取り入れました。通風・採光を十分にするために中庭を3つ設けることでサンルームやインナーバルコニー等の住宅としての付加価値も生まれました。」と山下保博さん。


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