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05 8月, 2014

藤村龍至による集合住宅「APARTMENT N」

藤村龍至 (Ryuji Fujimura Architects) による目黒区の集合住宅「APARTMENT N」の内覧会に行ってきました。東横線学芸大学駅から徒歩10分程の場所。

敷地面積70m2、建築面積36m2、延床面積123m2。RC造3階建て。一戸建てのボリュームに3住戸が入る共同住宅。
2階はバルコニーが途切れ、窓もフィックスになっている。

居住部を帯のようなバルコニーが回って横方向に分割。縦方向は3分割レイアウトを強調するように、3連の開口がダミーも含め同サイズで並び幾何学的な意匠だ。前作「APARTMENT B」からの流れを感じる。

共用部。左のメッシュドアは1階住戸のバルコニー用。


2階へ上がってすぐに2階住戸の玄関。


1階廊下と、2階バルコニーの関係が良く見える。

居室は耐力壁と梁を利用し二分されている。 
床はバーチ材。

外観で見えたフィックスの窓にはぴったり公園の木が納まる。バルコニーがあってはこのように見えない。
また1階の住戸を明るくする効果もある。

床には23個の検討模型が並ぶ。特にバルコニーと開口の試行錯誤を繰り返した様子が伺える。


キッチンはレンジフードもコンクリートで出来ている。


3階へ。階段最上段だけ鉄板で出来ており、隙間がある。


覗いてみると排水や換気設備が見える。藤村事務所お得意の見せる設備は地上で整然とまとまっていた。


3階居室は窓も多く、等分割レイアウトが顕著に表れている。


窓枠上部のラインに近付けるよう梁はあえて下げ気味に。






バルコニーは半周ほどを占める。住まい手へのサービス空間だ。


非構造部であるダミーの開口は壁を薄くしてある。


窓枠のアルミは藤村事務所自称 "阪急電車納まり”。下部は広めにとって腰を掛けることが出来る。 


藤村龍至さん。「ここでは南側に公園が望めます。そこで北側の高度斜線避けるために南側に建物を寄せ、バルコニーを設け周囲の環境を感じるように余裕を取りました。」


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