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01 8月, 2017

「ユメイエ展:日本の若手建築家」と「A&A展」レポート

7月28日よりTARO NASUで開催が始まった「ユメイエ」展に行ってきました。本展は、ウェブコンテンツ企画のために千葉学が選んだ日本の若手建築家11組による「夢の家」をテーマに制作したドローイングと、新たに制作した模型で紹介するというもの。主催は石川文化振興財団。

参加建築家
青木弘司、畝森泰行、大西麻貴+百田有希、海法圭、田根剛、金野千恵+アリソン理恵、中川エリカ、能作淳平、能作文徳、萬代基介、御手洗龍


建築家の選定は、これまでの実作だけではなく、講評会やシンポジウムなどでの発言も重視され、"日常のなかに新しい価値を見いだせる人たち" が選ばれた。

もし何の条件も制限もなかったらどんな家を考えるのか?「夢」という概念の自由な解釈もみどころだ。

会場構成は中川エリカ。
2列に配した模型群。そのまわりをぐるりと囲むようにドローイングが展示されている。


〈変なエコハウス〉能作文徳


〈まちの標本〉能作淳平
箱を持ち上げて観賞するという体験型模型。 


そしてそのドローイング〈シェア別荘〉


〈自然と共に生きる家〉萬代基介


そしてドローイング。
洞窟の中の寝室、川沿いの食堂、森の中の書斎、牧場の作業小屋、湖畔の展望台、草原の台所など、道を歩くような軽やかな家。


〈ゆっくりと変わる家〉畝森泰行


〈まちを動かしていく家〉御手洗龍


〈家は夢みる〉田根剛


そしてドローイング〈夢は家〉


〈四季の家ームシム・ラム〉teco(金野千恵+アリソン理恵)


〈雲のみちをなぞる〉海法圭


〈家は生きる歓びを呼ぶ〉中川エリカ


そしてドローイング。


〈伊達の家〉青木弘司
"自分の想像力だけで考えられ得る家は、決して夢の家などではない" という思いから、唯一実際のプロジェクトを出展。


〈建築のような、生き物のような〉大西麻貴+百田有希/o + h


その他紹介しきれない個性的なドローイングはぜひ会場でご覧下さい。


建築家の作品について理解を深めることができる資料・映像コーナーも用意されている。


オープニングパーティーには、多くの建築家、関係者が集まった。


さらに同じビルに入っている現代アートギャラリーtaïmatzでは、「A&A」展が開催中だ。


「A&A」は、世界的に活躍する現代アーティストとアーキテクトが組み、岡山市内の歴史文化ゾーンおよびその周辺で敷地を選び、空間をつくり、宿泊施設としてオープンさせるという、公益財団法人 石川文化振興財団の事業・プロジェクトである。
アート作品として体験してもらうために、宿泊施設は一軒家サイズ、1日1組の宿泊を想定。第1弾は2019年の完成を予定している。約20年かけて少しずつ完成させていく計画だ。

参加アーティストと建築家は5組。本展ではドローイングやコンセプトなど、プロジェクトの構想が展示されている。


1. フィリップ・パレーノ× 青木淳建築計画事務所


2. リクリット・ティラヴァーニャ × アトリエ・ワン


3. リアム・ギリック × MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO


4. ピエール・ユイグ × New-Territories

5. ジョナサン・モンク × 長谷川豪


【ユメイエ展:日本の若手建築家】
会期:2017年7月28日~8月12日
会場:TARO NASU
詳細:www.taronasugallery.com
※8月12日には出展建築家が登壇する関連シンポジウムが開催される。

【A&A展】
会期:2017年7月28日~8月12日
会場:taïmatz
詳細:http://taimatz.main.jp/


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